泣けない。


土曜日、高橋大倉のANNの時間、のんきに身内とLINEをしていた。


少し離れたい、とはいえ、余計な妄想で苦しくなるのも嫌なので、メンバー本人たちが語る言葉はなるべく見ようと思った。


かといって、リアルタイムで触れるのは怖い。サタプラは、丸ちゃんのコメントが記事になったものを読んだ。


ANNの大倉さんの手紙のことを知ったのは、0:30くらいだろうか。

文章を上げてくれている人のツイートを読んだ。


今回のことに限らず、大倉さんがANNで語る話は好きだった。特に人間関係についての考えを語る時には、自身では「冷たいと思われるかもしれないが」というようなことを話していたが、そんな風に感じたことはない。

誰にも嫌われない生き方より、好きな人たちだけを大切にして生きていくのは、実はとても大変だ。大倉さんは、自由と責任と選択と決断の意味をきちんと知っている人だと思っている。

だから、大倉さんの言葉はいつでも信頼できた。



ツイートで読んだ大倉さんの手紙は、やっぱりとても大倉さんらしい、優しくて強い文章だった。

そして、ラジコにはタイムフリーという有り難い機能があり、私は日曜日の朝、大倉さんの読む手紙を聴いた。


聴いたら泣いてしまうかもと思った。だって、リアルタイムで聴いていた人はみんな号泣したというんだもん。


なのに私は、涙のカケラも出なかった。


たしかに、リアルタイムで聴いた人と内容を知った上で聴くのは心構えが違いすぎる。それはよくわかっている。それでも、なんで私は泣けないんだろう。


出かける準備のため、シャワーを浴びながら考えた。何で泣けないんだ?もう気持ちが離れた?いやいや、まだ4日だ。正直、泣いた方が楽になるとも思う、多分すばるくんを送った日の亮ちゃんみたいに。


いろいろ考えて、自分なりに答えを出した。


揺れないんだ、もう、負の感情に、気持ちが。



すばるくんが抜けて負担が増えていること、ヤスくんの身体のこと、何度かあった脱退報道(コレに関してはマジでスタッフどうにかして欲しい)。

何かあるたびに不安を打ち消し、いやでも…と疑ったり、信じたい気持ちがあったり、ずっと負の感情に揺れてきた。

慣れたわけではなく、やっぱり疲れてしまったという表現しか出来ない。


このまま、こんな気持ちのまま、本当に離れていくのは嫌だ。

涙が出たら、楽になれるのに。




この日、出かける予定があり、炎天下を歩いた。休職中であまり動いてない身体に暑さはキツく、とりあえず目的地についてすぐ飲み物を飲んだ。そのあと順番待ちをしていたら、見知らぬ人から「大丈夫ですか?影で休みます?飴いりますか?」と声をかけられた。水分は摂っているから大丈夫です、とお礼を言った。

暑さもあったが恐らくいまだ働いていない表情筋のせいだろう。だいぶ動き始めたと思っていたが、そうでもないらしい。どんな顔してたんだ、私?失恋した次の日だって言われなかったぞ、そんなこと。